不妊状態の心理と必要な生殖心理カウンセリング:想像期

人間の生活に於いて子供を産むということは自然な事で有ると同時に、当事者にとっては大きな喜びでもあります。そのため不妊であると判明した場合には、さまざまな人間関係への影響や、本人の精神状態への影響が有るものです。
人間に限らず動物は子孫を増やし繁栄することが大きな意味を持つとされています。人間社会に於いては代々それが当然のこととして扱われており、親が子供を産んで育て、その子供が伴侶を得て子供を産むことで、親は一人前になったと認識する事が一般的です。その為、人間には潜在的な生殖心理が有ると言われています。
しかし、不妊の場合にはこのような一般的なことが出来ないという不安から人間関係が悪化したり、精神状態を不安定にしてしまうことに至ってしまうのです。
不妊である人間の生殖心理は、大きく分けていくつかのステージに分けられると言われています。第一に想像期と言われるステージが有り、これは自ら若しくはパートナーが不妊で有ることを認識していない状態を指します。この状態では子供を産むということに対する希望や、生まないという選択肢等、様々な方向に自分たちの意志で向かうことが出来る、すなわち生殖における様々な選択肢を想像できる時期です。その為、一般の人と全く変わらない精神状態でいる時期であり、希望に満ちた時期でもあるのです。
しかし、万が一周囲が不妊であることを知っている場合には、その後の本人の精神状態に大きな影響を及ぼすため、うかつに本人に教えたり、また本人を触発する様な言動は避けることが重要です。
日本生殖医療心理カウンセリング学会では、このような問題に対して本人が安定した生活をおくり社会的に自立して行くために、さまざまな角度から研究を重ねている学会です。この学会では生殖心理カウンセラーを任命し、このような生殖の問題に悩む人たちに寄り添い、より良い結論を得るためにはどうしたら良いかを日々考え続けています。