日本における生殖心理カウンセラーの資格の種類

日本でも不妊治療が一般的になってきましたが、不妊などに悩む人に心理的サポートを行うことはあまり認知されていません。妊娠できないことで家族や職場から圧迫を受けたり、不安感や孤独感を高めてしまうことも少なくありません。不妊と言う悩みの特性を理解し、より的確なサポートを行うための専門家育成が急がれています。生殖心理カウンセラーとは、不妊や生殖にかかわる心理的困難を抱える人への支援を行う心理臨床家で、生殖医療分野の心理臨床に関心がある心理士を対象とした資格です。講座には基礎コースと専門コースが用意されており、基礎コースを受講終了した後専門コースに進むことができます。両コースを修了すると、認定試験を受けることができます。
生殖心理カウンセラーは、日本生殖心理学会が主催する資格です。日本生殖心理学会という名称は平成27年から使われており、それ以前は日本生殖医療心理カウンセリング学会(研究会)という名称でした。日本生殖心理学会は、他にも生殖医療相談士という資格も提供しています。以前は不妊相談士や不妊コンサルタントと呼ばれていた資格で、看護職を中心とした医療関係者や行政関係者など、心理職以外の人を対象としています。養成講座を受講し、修了すると認定試験受験を受けることができます。専門知識の提供だけではなく、不妊に悩む患者の心に寄り添い、相談に活かせる実際的なスキルを身に付けることを目的としています。
日本不妊カウンセリング学会が資格制度を設けているのが、不妊カウンセラーと体外受精コーディネーターです。不妊カウンセラーとは、不妊治療を必要としている人に専門的な知識や技術を用いて、適切な心理的支援を行う人のことです。治療を必要としているカップルの状況を知り、カップルが必要としている情報を提供したり、問題解決に向けたサポートを行ったりします。体外受精コーディネーターとは、体外受精に関する技術的な情報提供や、それに伴う心理的サポートを行います。治療法のアレンジや、関係先との調整も行います。