生殖心理カウンセラーによるカウンセリングの方法:意味付けカウンセリング

日本生殖医療心理カウンセリング学会では、不妊治療などの生殖医療に詳しい生殖心理カウンセラーが誕生しています。
では、生殖心理カウンセラーの意味付けはどのようなものでしょうか。

第三者に理解してもらいにくい立場である事を踏まえ、話を聞くことだけでなく、生殖心理の知識も要します。
不妊でお悩みの方が増加しており、また不妊治療の技術も進んでいる昨今、心理カウンセラーにも生殖医学の知識が求められます。
不妊治療に関する専門用語を理解していないと、相談を決意して来てくれた行為や一生懸命に説明してくれている相談者に失礼でもあり、不安や失望をさせてしまいます。
せっかく、相談するために足を運んだものの、カウンセラーが不妊について知らない状態では、何のための相談なのか、意味を成しません。
また、カウンセリングには時間も限られているので、スムーズで的確なカウンセリングを行うことで、納得と安心をしてもらわなければなりません。

現在行われている不妊治療の内容や、治療を行うことでの注意点、不妊で悩んでいる方の心理や体調などの問題を常に勉強する必要があります。
そして、不妊治療は、100パーセント成功するとは限りません。
治療を長く続けている方の中には、いつまで続くのか見えない不安を抱えている方も多く、また、治療の継続をどうするか悩んでいる方もいます。
それは、個人だけでなく、パートナーとの意見の違いや親族にも関係する場合もあり、人間関係のトラブルが生じることもあります。
治療を行うことで、希望を持ちながらも、難しい現実にぶつかってしまったときに、当事者の気持ちが他者になかなか理解してもらえないことほど辛いことはありません。
その時に、どう一緒に乗り越えていくかを考え出すことは大切で、生殖心理に基づいたアプローチや当事者の気持ちはもちろん、現実問題どの方向へ不妊治療に対する答えを出すかも重要になります。

不妊の問題点や体験者の気持ちを理解し、現実的で希望の持てる支援が出来る生殖心理カウンセラーは、今求められています。