生殖心理カウンセラーに関わる人たち

昨今、日本の生殖に関する医療は発展を続けており、主に不妊などに悩む人たちの助けとなっています。
一方で、物理的な医療技術が進むなか、不妊治療を行う最中や行ったあとの患者の生殖心理についてのケアは、まだ発展途上といえます。

2003年に発足した日本生殖医療心理カウンセリング学会の講習などで説明を聞くことができる生殖心理カウンセラーは、不妊や生殖に関わる心理的負担や困難を抱える人を対象に支援を行っています。
生殖心理に関わる人を養成するプログラムは世界的に見てもあまり例がなく、心理的なケアについて他の先進国と比べて劣るところが多い日本が世界でほぼ初めて実施したということで、国内外で評価されています。
生殖心理カウンセラーとしての資格を取得した後は、全国の生殖医療機関に携わることになります。
不妊や生殖による心理的負担を和らげ解決していくだけでなく、生殖心理が後々にまで影響してくる子育て、学校、家族に関わる心理的な問題の解決にも貢献しています。

生殖心理カウンセラーは生殖医療機関で患者のカウンセリングを行うなかで、患者と同じ立場となって考え、不妊や生殖に関わる悩みとともに、健康な人のストレスマネジメントの場を提供しています。
特にストレスが大きくなる不妊治療にはカウンセリングが必要とされており、身体的ストレス、時間的ストレス、経済的ストレス、精神的ストレスと大別されている項目のどれにあてはまっているかを患者と話して見極めていきます。
そして不妊治療や不妊の原因となっているストレスを緩和させ、完全に治すのではなくそのストレスとどう付き合っていくかの対処法を具体的に提供していきます。
また、直接不妊治療を受けている患者だけでなく、その相手もカウンセリングの対象となります。 カップルや夫婦間における治療に関する考えの相違もストレスとなってくるため、お互いの考えを共有できるようお話していくのも、生殖心理カウンセラーのお仕事です。