職場では言えない、不妊や治療の悩みをカウンセリングで

不妊治療は医療技術の進展とともに発展してきました。しかし、不妊の悩みを抱えるカップル、特に女性の心理ケアは、今だ、十分に行われているとは言えません。「日本生殖医療心理カウンセリング研究会」はこの問題を改善するために、平成15年9月に発足し、平成17年8月、日本生殖医療心理カウンセリング学会に改称しました。その後、平成27年2月には日本生殖心理学会(JSRP)に名称を変更しました。この学会は医師、心理士および、生殖医療従事者によって構成されています。事務局は横浜市にあります。心理ケアをするカウンセリングの学術的研究の向上と会員相互の知識交流により、生殖医療の発展に寄与することを目的としています。事業内容は、「学術集会の開催」「各種の学術的調査、研究」「生殖医療心理カウンセリングに対する教育研修と、専門カウンセラーの養成および認定」などです。
この学会の養成講座は「生殖心理カウンセラー」と「生殖医療相談士」の2つです。
生殖心理カウンセラーは生殖医療分野の心理臨床に関心のある心理士を対象としています。生殖心理カウンセラーは不妊や生殖に関する心理的なケアが必要な人への支援を行う心理士のために資格になります。この講座は「基礎コース」と「専門コース」があります。基礎コースは生殖医療や生殖・不妊心理学の基本的知識を習得するものです。基礎コースを修了すると修了証が与えられ、専門コースを受講することができます。専門コースは生殖医療施設に勤務したり、生殖心理の専門家として活動するための知識と技能を習得することができます。専門コース修了後、認定試験に合格すると、生殖心理カウンセラー資格が与えられます。基礎コースは約6日、専門コースは約7日間の日程です。
生殖医療相談士は不妊相談を行う看護職を中心として、医療関係者や行政関係者を対象としています。不妊患者の心理特性やカウンセリングスキルを学ぶことができます。修了し、基準を満たすと修了証が授与されます。その後認定試験を受け合格すると、同学会認定の、生殖医療相談士資格登録証が与えられます。生殖医療相談しコースは約13日間の日程です。資格証は両方とも5年ごとの更新が必要です。
認定を受けた人たちは生殖医療の現場で活躍しています。