不妊治療で考えられるストレスとは

いまや、不妊症は世界的レベルで広がっています。
とりわけ、日本では晩産化が進行し、事態は極めて深刻であると言わなければなりません。
これは女性だけが原因ではありません。
男性の10人に1人の比率で精子に問題があると言われています。
男性も不妊とは無縁ではありません。
地球上の多くの人々を悩ませている不妊症に対しては、看過するわけにはいかないとして、日本では不妊治療に公的な助成を施すに至っています。
ただ、不妊治療は決して楽ではありません。
精神的にも肉体的にも大きな苦痛を余儀なくされます。
さまざまな形でのストレスを味わっている人がほとんどです。
種々のストレスがかかってきます。
仕事を持っている人であれば通院のために遅刻や早退は避けられません。
中には、医療従事者にも認識が足らない人がいて、精液を顕微鏡で見ただけで「動いているから大丈夫」と診断した医師もいて、理解の浅さに驚いたという人もいるぐらいです。
また、ある医師は、不妊の原因を女性にだけ求めて、ほぼひと月間、多くの検査を続けた例もありました。
さらに、薬漬けにされて、心身ともにぼろぼろになった人も例も少なくありません。
このようなことがストレスを過剰に蓄積させ、中には、ストレス解消のために大食いとなり、肥満体となったことでのふとレス症状を示す人も出てきました。
このように不妊治療はメンタル面でも身体面でも非常に苛酷な影響をもたらすものです。
日本生殖医療心理カウンセリング学会は、こういった問題に真正面から向き合っています。
心のケアの問題がないがしろにされがちな現実を直視して、生殖心理のテーマに切り込んでいっています。
現状を改善するために、医師や心理士、生殖医療従事者などの異なったジャンルの専門家たちが知恵を出し合うことで、苦しんでいる人のサポートをしていくというものです。
重要ではありながらも十分な理解が得られていない生殖心理にスポットを当て、不妊治療における問題の解決を図っています。
日本生殖医療心理カウンセリング学会が世に送った生殖心理カウンセラーは、不妊治療でのストレスに苦しんでいる人たちには、大きな福音となったに違いありません。